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  グリーンバナナ レジスタントスターチ   
 

従来、でん粉は全て小腸で分解されると考えられていました。しかし、1980年代に、研究者達が実験中に偶然、消化されずに大腸に達するでん粉があることを発見、これを”レジスタントスターチ”(難消化性でん粉)と名付けました。その後、1992年に、欧州共同研究委員会(EURSET)が、レジスタントスターチを、”小腸で消化吸収されないでん粉、又は、でん粉分解物”と定義づけ、現在、レジスタントスターチを食物繊維に分類している国もあります。

近年、世界的にも多くの研究が行われ、このでん粉には難消化性であることに加え、消化系や大腸に多くの有益な作用をもたらすことがわかってきました。緑熟バナナから抽出される天然雄レジスタントスターチは、今、最も注目される食品素材の一つになっています。


      レジスタントスターチの分類    
       
       

消化・吸収されないでん粉には、色々な種類があります。
現在ではレジスタントスターチは次の4種類に分類されています。
     R S 1  雑穀などのように硬い殻に覆われ、物理的に消化されにくいでん粉  
     R S 2  緑バナナのように自然界に存在しており、もともと消化されにくい構造をもった天然でん粉  
     R S 3  お冷やご飯のように、一度糊化し、その後冷めて消化されにくい構造に変化したでん粉  
     R S 4  加工でん粉のように、人為的に消化されにくいようにつくられたでん粉  


      グリーンバナナとレジスタントスターチ    
       
       

自然界にはレジスタントスターチを含む様々な植物がありますが、中でもグリーンバナナはレジスタントスターチを豊富に含むものとして、以前より注目されていました。
 
グリーンバナナ
   自然界に存在するバナナスターチ    
 
 食品 1食当り  RS含有量(g) 
  グリーンバナナ 1本(中サイズ)    13.0
  生ジャガイモ 半個     3.2
  レンズ豆 調理済半皿      2.5
  白インゲン豆 調理済半皿      2.5
  冷パスタ 1皿     1.9
  オートミール 1皿     0.7
  全穀粒パン 2切     0.5
                  Murphy M., et al. 2008
 

  バナナは、赤道付近のいわゆる”バナナベルト”と呼ばれる熱帯・亜熱帯地方で広く栽培され、世界四大果物の一つとして古くから世界中の人に親しまれています。

しかし、収穫されたバナナのサイズや形状等が規格外としてそのまま食べられることなく廃棄されるバナナも多く、その数量は世界で年間数千万トンにも及ぶと言われています。
 
バナナ産出地域”バナナベルト”

バナナスターチの実用化への試みは、このような資源を有効に利用して、人々の健康に寄与する安心安全な食品素材を開発したいとの考えからスタートしました。この試みは、消費者はもとより、世界中のバナナ生産者から大きな期待が寄せられています。

バナナは収穫時には緑色ですが、時間がたつにつれ内在する酵素などの働きによりでん粉が糖質に変わり、それと共に黄色くなります。従って、でん粉を効率的に抽出するには、緑熟バナナを原料にする必要があります。

  バナナの経時的組成の変化   
   
 


    グリーンバナナレジスタントスターチの基本物性    
       
       

天然の生でん粉には、でん粉としての共通の物性がある以外に、起源植物によりそれぞれ固有の特性があります。
バナナでん粉も同様に、下記のようなバナナに特有な性質があります。

    バナナスターチの基本物性      
   
  ●白色粉末 ●高いゲル強度 
  ●殆ど無味無臭 ●高い粘度
  ●若干の粒粒感 ●高い耐熱性
  ●つやが良い ●柔らかい食感
  ●難消化性  
   


  バナナスターチの基本物性のなかで最も注目されるのが”難消化性”です。通常のでん粉は易消化性ですが、バナナスターチは難消化性です。

でん粉としての汎用性に加え、様々な健康機能を備えたバナナスターチは、これからの新しい天然食品素材として期待されています。
 バナナスターチの栄養成分
 試験項目 結果(100g当り)  方法 
 水分    7.4 常圧加熱測定法 
 タンパク質    0.1 ケルダール法
 脂質    0.1 酸分解法
 灰分    0.1 直接灰化法
 炭水化物   92.3   
 レジスタント
 スターチ
  61.6 RS Assay Procedure 
 
  Lot #150119
財)日本食品分析センター調べ

 
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    期待される健康機能    
       
       

レジスタントスターチには、大きく分けて、次のような機能があることが報告されています。

    
   胃や小腸で消化されることなく殆どが大腸に到達。
低GI・インスリン抑制  
   
腸内菌の栄養源となり、善玉菌を増殖・活性化 
食物繊維作用  
   
善玉菌が腸壁細胞の栄養源(酪酸)を産生。
腸壁細胞が増殖・活性化→大腸の健康が増進。 
大腸の健康サポート効果  


  低GI・インスリン抑制    

レジスタントスターチとGI(血糖)については広範に研究されており、レジスタントスターチが血糖反応を抑制することは多くの試験により実証されています。

バナナに含まれる炭水化物は、バナナが成熟するにつれて難消化性から易消化性に変わります。黄色に成熟したバナナのGI値は55~65ですが、緑バナナのGI値は30~40です。

 
摂食後5時間までの面積比

摂食後5時間までの面積比
レジスタントスターチ配合クッキー
摂食後のGI値の変化
 
      Alejandro Aparicio-Saguilon etc. Institute Technologico de Acupulco, Mexico, 15 July 2006  

Ⅱ型糖尿病者にRS、又は対照(豆乳)を30日間摂取後の体重・BMIを比較した結果、RS摂取群で体重とBMIに有意な減少効果が認められたとの報告があります。(Jorge, L. et al.2010)

  糖尿病患者での、バナナスターチ摂取後の体重およびBMIの変化    
  レジスタントスターチの体重に与える影響 
レジスタントスターチのBMIに与える影響 
 体重1kg当り0.3g/日を1ヵ月間摂取  
      Jorge L., Ble-Castillo et al., Universidad Juarez Autonoma, Mexico, Feburary 17, 2010  


  食 物 繊 維 作 用    
レジスタントスターチは、便通改善・菌叢(きんそう)改善、有用菌の増殖・活性化など、水溶性・不溶性食物繊維の両方の作用を発揮するとの報告があります。(Hayakawa et al 2011)
     食物繊維とレジスタントスターチの比較
 
  巨大分子である、難消化性でん粉は、水溶性・不水溶性食物繊維作用を発揮すると同時に、体に有用な短鎖脂肪酸を産生します。  Frontier of Luminacoides Research: T. Hayakawa, T.Oku Kenpakkusha 2010 p233-245  



健常人において、レジスタントスターチ(39g/日)を3週間摂取すると、腸内pH及び糞便量に有意な変化が認められたとの報告があります。(JP Phillips et al., 2009)
  レジスタントスターチのpHに与える影響
 レジスタントスターチの糞便量に与える影響  
    JP Phillips, JG Muir, A Birkett, ZXIu, GP Jones, KO Dea and GP Young Author Affiliations, School of Nutrition and Public Health, Deakin University, Malvern, Australia  


シゲラ菌下痢症の小児に、バナナスターチを与えた試験では、糞便量、糞便回数、出血状態などに顕著な効果が認められたとの報告があります。(Robbani, GH, MD et al, 2009)
   粘液消滅効果 糞便回数に対する効果 糞便量正常化に対する効果  
      Rabbani, G.H, MD et al., Pediatric infec. Disease Jou., May 2009, Vol.28, pp 420-425, Effects of banana starch on stool volume, frequency and excretion of blood in 73 children with sever Shigellosis infection  


  大腸の健康サポート効果    
レジスタントスターチは腸内菌により発酵されます。(下左図)腸内菌がレジスタントスターチを栄養源として取りこむと、有益な発酵産物、中でも、酪酸といわれる短鎖脂肪酸を産生します。(下表)これは腸内のpHを低下させるだけでなく(下右図)、腸内細胞の栄養源となります。その結果として、腸壁細胞が元気になり活性化して一連の健康機能が発揮されることになります。
  RS2摂食後の短鎖脂肪酸量の変化  RS2摂食後の腸内pHの変化   
  1日40gのRSを3週間摂食後の変化   
    JP Phillips, et al, School of Nutrition and Public Health, Deakin University, Malvern, Australia. Am., J. Clin. Nutr. 1995,62:;121-30 Effect of resistant starch on fecal bulk and fermention-dependent events in humans  

レジスタントスターチを取り込んだ腸内菌が産生する酪酸は、腸の健康に大変有益な作用を発揮するものとして従来から期待されている成分です。
 
酪酸の薬理学的作用
  ●癌化抑制作用(大腸がん)
  ●腸粘膜防御作用(炎症性腸疾患)
  ●抗炎症作用(炎症性腸疾患)
  ●満腹感の誘発作用(糖尿病・肥満)

Roberto Canani, et,al., World Journal of Gastroenterology,Vol. 17 issue 12, Mar.2011., Potential benefical effects of butyrate in intestinal and extraintestinal diseases

RS摂食後の各短鎖脂肪酸の増加率
JP Phillips, JG Muir, A Birkett, ZXIu, GP Jones, KO Dea and GP Young Author Affiliations, School of Nutrition and Public Health, Deakin University, Malvern, Australia.
レジスタントスターチは、このような腸内菌による発行や菌叢(きんそう)改善などを通じて、人の腸の健康をサポートし、宿主(摂食した人)の健康に寄与していると考えられています。

グリーンバナナレジスタントスターチはやっと商品化されました。レジスタントスターチは、新しい天然の健康サポート食品素材として、健康志向の人の食品素材は勿論、ダイエット食品、糖尿病・肥満者用食品、高齢者用食品、医療用食品などへの利用が期待されています。
          GREEN BANANA
 Resistant Starch
   
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